活動の様子 - これまでの活動 - 2011/05/02-05/05
ホームステイin大阪・奈良 活動報告
キャンプ期間中の写真を抜粋してスライドにしています。
下記の報告に合わせた内容・配列になっていますので
文章に照らしながらごらんください。
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ホームステイin大阪・奈良が、5月2日の夜から催行されました。
5月2日午後10時、眠い目をこすりこすり、夜行バスに乗るため東京駅に子どもたちが集合しました。今回は、かえるの実家にお泊りするという企画のため、6人という少人数での開催ですが、ひとりひとりはすでにかえるクラブの活動に何回も参加している常連さんなので、スタッフサイドも安心して迎えることができました。
おうちのかたへ手を振ってさようならをし、出発したバスの中はすぐに就寝モード。座席で座ったまま眠り、夜を明かすという慣れない体験はどうだったかな? かえるが見たところ、よく眠れている子もいれば、何度か目を覚ましている子もいたね。でも、翌朝の顔を見ると、これからはじまる生活へのワクワク感もあってか、ばっちり元気な様子が伝わってきました!
天王寺に到着したバスから降りると、重い荷物を背負って一生懸命かえるの実家へ向かいます。駅からは最短ルートで徒歩5分くらいのマンションですが、たまたまバスの発着場が駅をはさんでマンションの反対側だったので、少し遠回りの道のりです。朝とは言え、大阪の少し騒々しい街を子どもたちは物珍しそうに歩いていました。天王寺駅前の再開発に伴って建設された、背の高いマンションに子どもたちはテンション上昇! まずはかえるのおばあちゃんたちが暮らす部屋へ入りました。大きな荷物を置かせてもらい、やっと一息です。少し休憩をしたら、早速初日の活動に入ります。
今回の企画の一日目の予定は、おもに大阪観光。まずは先ほどバスが到着したすぐそばまで戻り、天王寺動物園に入園します。天王寺動物園では、面白いポーズをしているチンパンジーに名前を付けたり、3日目の奈良訪問に先立って鹿を見たりと、短い時間ながらも楽しいひと時です。子どもたちもカメラを抱えて様々な動物を激写していました。
天王寺動物園を抜けると、「新世界」と呼ばれる一帯に入ります。ここは通天閣のふもとで、名物の串カツ屋が軒を連ね、いたるところにビリケンさんが座っています。串カツのいい匂いに誘惑されながらも通天閣までたどり着くと、やはり休日ということもあって大混雑。でも、この混雑の待ち時間を逆に利用して、大阪名物のたこ焼きを食べることにしました。いつも思うことですが、子どもたちの食べ物に対する執着はものすごいものがあります。我も我もとたこ焼きに群がり、あっという間に無くなってしまいました。
そうこうしているうちに、通天閣の内部へ。中でまた少し並んでから、展望台へ。大阪の街を眼下に見下ろし、「大阪ドームはどこ?」「かえるのマンションは?」と、ひとしきり盛り上がりました。と、ここでまたもやビリケンさんの登場です。しっかりと足の裏を撫でて幸運を祈ってから、展望台を後にしました。もう一度新世界の街中にもどり、お昼時でにぎわう中を串カツ屋さん目指して歩きます。有名人のサインもたくさん並ぶお店に到着するとで、みんなで好きなメニューをどんどん注文します。牛・豚・玉ねぎ・ウインナーなどとりあえずひと通りの串カツと共に、サイドメニューもいくつか注文。すぐにやってきた注文の品に、子どもたちは早速かぶりつきます。大阪の串カツの特徴は、何と言っても「ソース二度づけ厳禁」。テーブル上に置かれたソースのバットに、一度串カツを浸した後は、かじった串カツを付けてはいけないのです。こうした独特のお店ルールも楽しみながら、みんなお腹いっぱいになりました。
さぁ、昼食の後は海遊館と大観覧車にむけて、大阪港に向かいます。道々、これまた大阪のおもしろスポットである、天保山がみえてきました。「あれが天保山だよ~」と指さして見せても、子どもたちは「え? どれどれ?」と全然わからない様子。というのも、天保山は標高4.5メートルの日本一低い山なのです。10秒で登れてしまう山を横目に、海遊館にたどり着くと、やはりここも混雑の極み。予想以上の混雑に、入場制限がかけられていました。でも、今回の企画はこうした事態にも柔軟に対応するための少人数実施。予定を変更して、先に観覧車に乗車して、予定入場時刻までの時間を潰すことにしました。
間近で見る大観覧車に、子どもたちは「葛西臨海公園のより大きいかも・・・」と、口をあんぐり。実際には、葛西臨海公園の観覧車の方が、若干大きいんですけどね。ゴンドラに乗車すると、またも子どもたちのテンションは上昇の一途。どんどん高くなる窓外の風景に、カメラを構えっぱなしでした。でも中には「絶対揺らさないで!」とおっかなびっくりの様子の少年も。8人が分かれて隣同士のゴンドラに乗り込んだので、窓を通じて手を振り合ったりしているうちに最高部に達し、その後はまたゆっくりと乗り場まで下ってゆきます。地上に戻ってきたら、今度こそ海遊館へ入館します。まずは大混雑の中で絶対に迷子にならないように、いつもかえるたちのそばから離れないこと、万一迷子になったと思ったら、すぐにスタッフの方に助けを求めることを約束しました。順路のはじめには、魚のトンネルが子どもたちも迎えてくれました。早速に色とりどりの魚たちの姿を目の当たりにして、子どもたちも夢中の世界です。順路に沿って進んでいくものの、子どもたちは魚に夢中な分、スタッフは魚をみている余裕はありません。でも、子どもたちが楽しんでくれていれば、それもまた良しです。そして、海遊館といえばジンベエザメ。日本でも3カ所の水族館でしか出会えず、本州内ではここ海遊館のみで飼育されている現生最大の魚類です。目の前を悠然と通り過ぎる姿に、みんな釘付けになっていました。たっぷりと魚たちの姿を楽しんだ後、少し暗くなり始めた大阪の街をマンションへ向かいました。
食事を終え、お風呂に入り、朝早くの到着以来、大阪の街を歩きまわって疲れてきった身体を、お部屋でゆっくりと癒しました。宿泊はゲストルームなのでベッドはあるのですが、あくまで子どもたちは寝袋で寝ます。コレもひとつの体験。明日のUSJへ胸を高鳴らせながらも、ぐっすりと休みました。
大阪での二日目の朝を迎えました。今日は、子どもたちが一番楽しみにしているUSJです。早くから準備をして、マンションを出発しました。天王寺からUSJのあるユニバーサルシティ駅まではすぐの距離。途中、ユニバーサルスタジオ仕様のデザインになっている電車を見て、期待はいや膨らみます。本来9時開場のUSJですが、予想通り、もっとずっと早い時間に開場になっていたようです。しかしこれは我々も見越していたことなので、ちゃんと早くに到着しました。まずはチケットの引換を済ませ、早速パーク内に入ります。
と、ここでやはりと言うべきか、どのアトラクションに向かうかで意見が割れました。電車に乗っている時から「多分人によって行きたいものが違うと思うからよく相談したほうがいいと思うけど、あまりに自分のしたいことばっかりにこだわってたら、それだけで時間を使ってしまって、かえって勿体無いよ」と話してはいましたが、なかなか意見がまとまらない様子。
誤解を恐れずに言うと、こうした場面でこそ、子どもたちが育っているかどうかが見えます。同時に、かえるクラブに参加してくれている子どもたちをどんな風に支援していくかを考えさせられる場面でもあります。勉強がどれだけできても、運動がどれだけ得意でも、人と上手に付き合っていく力がなければ、他の能力の輝きは色あせてしまうと言っても過言ではないと思います。かえるクラブでは、子どもたちの願いを聞いて、なるべく楽しめるように支えますが、それはわがまま放題好き放題を許すということではありません。子どもたちが直面するトラブルは、自分自身にも原因があることが多いということを、こうした機会にまなんでもらえたら・・・などと考えつつ、ようやく決まった「JAWS」のアトラクションへ向けて歩き出しました。
あれだけ揉めたにもかかわらず、JAWSのアトラクションで無邪気に楽しむ子どもたちに、思わずこちらも顔がほころびました。アトラクションの演出に、身を寄せ合って怖がる姿も、またかわいいものです。私はといえば、演出もさることながら、キャストのお姉さんの話術に感心しどおしでした。暑い中、あのテンションを一日維持し続けるのは大変だろうなぁと、妙なところに気持ちが向いてしまいました。JAWSの後は、ペパーミントパティのスタントスライドに乗りました。子どもによって、何故かずぶ濡れになってしまう子と、全然濡れずにへっちゃらな子とがいて、不思議でした。
そうこうしているうちに、早くもお昼の時間です。パーク内レストランでお腹を満たし、午後に備えました。午後はジェットコースターに乗ったり、10周年記念ショーを見たりしているうちに、天候の影響もあってか、子どもたちもだんだん疲れてきた様子。みんなでシュレックの4-Dアドベンチャーを楽しんだ後、最後のアトラクションとトルのパレードは切り上げて、早めに帰途につくことに。そのかわり、おみやげの時間をたっぷりとった上、夕食は子どもたちが熱望した「たこ焼きミュージアム」にてとることに。
東京で言うところの、ナンジャタウンの餃子スタジアムのようなものでしょうか? フロアの中に、たくさんのたこ焼きやさんが軒を連ねており、好きに食べて回れる構造になっています。互いのお店で相互の持ち込みもOKなので、とりあえず全店全種類のたこ焼きを購入することにしました。8人で席を陣取り、次から次へとたこ焼きを頬張り続けます。ひとりあたりいくつ食べたでしょうか? 数えるのも途中で放棄してしまうほど、山のようなたこ焼きを食べ、子どもたちはお腹も大満足。
予定より少し早く、マンションへ帰ることが出来ました。マンションでは、最後の夜ということもあり、荷物整理や入浴を済ませた後は、ここまでの日程で撮影した写真でスライドショーを観ることにしました。自分たちの訪れた先や、自分自身が映しだされるたび、歓声を上げる子どもたち。今日一日もなんだかんだでとっても疲れ、明日は帰着日なので早めの就寝でお休みとなりました。
さて、ホームステイ生活も今日で最終日。大きな荷物を預け、お世話になったかえるの実家家族ともお別れをしたら、最後の行程である奈良の寺社巡りへ向かいます。はじめは法隆寺です。
天王寺から法隆寺駅へ向かう途中、王寺駅を通過しました。王寺はまさに、かえるが幼い頃を過ごした街なので、車窓から見える風景を、子どもたちにもよく見てもらいました。ちなみに奈良にもまだ家はあるものの、現在は天王寺のマンションに生活の根拠があります。それにしても王寺の街を見て、やはり奈良はいいなと再認識しました。
そんなことを言っているうちに、法隆寺へ到着です。法隆寺は世界最古の木造建築であり、聖徳太子により創建された寺院。五重塔や金堂を備え、世界文化遺産に指定されている由緒・格式とも国内随一のところです。・・・が。子どもたちは、やはりお寺には余り興味がなく・・・。将来、ここへ来た経験を思い出してもらえればいいかな。それでも、名宝玉虫厨子や、百済観音像には、子どもたちも目を留めて眺めていました。
法隆寺で見るものを見たら、今度は法隆寺駅からJRで奈良へ向かいます。JRの奈良からは三条通をゆったりと上がっていきます。奈良の中心市街でありながら、まったりとしたこの雰囲気に、癒されます。子どもたちの関心に応え、平城遷都1300年PRキャラクターのせんとくんの名前の由来を話したりしているうちに、猿沢池へ。
ここのほとりに立っている采女神社は、天皇の寵愛を受けられなくなってしまった女性が猿沢池に身を投げたために、その霊を鎮めるためにたてられた物。面白いのは、祠の正面が鳥居に背を向けているところ。はじめは猿沢池に面する形で祠が建てられていたのですが、自分が身を投げた池を見るのが忍びないとして、一夜のうちに反対方向を向いてしまったという伝説があります。
猿沢池から興福寺を抜け、ちょっと早いお昼ごはんです。近鉄奈良駅の傍にある「あおによし」というラーメン屋さんに入ります。その名前から想像できるように、ラーメン屋さんと言っても落ち着いた雰囲気の内装で、メニューも飛鳥豆乳ラーメンや大仏ラーメンなど、そのセンスは別にして奈良のかおりを感じさせる物。子どもたちも美味しい美味しいと食べていました。
昼食を終えると、ふたたび三条通を上っていきます。奈良公園に入り、春日大社に近づくにつれ、子どもたちの鹿に出会いたい欲求がぐんぐん高まっていきます。と、とうとういました、鹿! 子どもたちはテンションマックスです。鹿せんべいをひとり一巻きずつ買ってあげると、早速子どもたちはそれを鹿に与えようとします。鹿は人にとても慣れているので、警戒心無く近寄ってきます。逆に子どもたちのほうがすこしおっかなびっくりな感じで近寄っていきます。口では「平気だよ!」と言ってみても、鹿が自分のほうを振り向くと驚いてとびはねている子もいました。
鹿と戯れつつ、次の目的地である東大寺に向かいます。南大門の金剛力士像に圧倒され、大仏殿の堂々たる威厳に、子どもたちも・・・と言いたいところですが、やはり子どもたちは鹿に夢中。そこで少しでも関心を高めるために、奈良の大仏クイズを出すことに。そもそも、何故こんな大きな大仏が作られたのか、どのようにしてこれほどまでに大きな大仏を作り上げたのか、大仏殿の中にどうやって運んだのか(実際は、運んでいませんが)といったことを、子どもたちと話しながら大仏を見学しました。巨大な大仏を前にして、大仏の目が半眼であることを自分から気づいた子どもたちの観察力の鋭さは、やはり脱帽ものです。
東大寺を後にして、今回の最後の目的地である若草山へ向かいます。山へ近づくにつれ、少しずつ道の勾配も急になっていきます。やっと麓へたどり着き、登山ゲートをくぐったら、急な階段が続きます。子どもたちは気持ちばかりが急いて、息を切らしながら登ります。それを横目で見つつ、山を登るときのコツとして、ゆったりと自分の息が乱れないペースで登ることを伝えますが、子どもはやはりそれよりも自分の思いのほうが勝ってしまうようで、案の定途中で「疲れたー!」と足を止めてしまいました。いったんお茶を飲んで休憩してから、再度上を目指します。それからしばらくして、ようやくひらけたところまで上がってくることが出来ました。芝生におおわれた小高い一帯からは、先ほどまで歩きまわっていた奈良の市街はもちろん、遠く奈良盆地の中をぐるっと見渡すことが出来ます。ここでまた休憩タイム。自分たちのおやつや、スタッフが担ぎ上げたおにぎり・チョコなどをいただきます。子どもたちは、茶屋に売っているかき氷を食べたい食べたいとしきりに言っていましたが、子どもたちの鹿との戯れに時間を費やしていたので、この後の行程を考えて、かき氷は無しにしました。それにしても、この若草山から見下ろす景色は絶景です。あらためて、奈良は素晴らしいなと感じずにはおられませんでした。
完全に地元びいきな感傷にひたっているのも束の間。新幹線の時間も刻一刻と近づいています。まずは若草山を下り、奈良での最後のお土産タイムです。ふたたび駅の周辺まで戻り、おみやげを買い求めます。そんな必要もないのに全部のお金を使いきろうと「これは買える?」と尋ねてきます。満足するまでおみやげを買ったら、ちょうど電車の時間です。
と、ここで近鉄奈良駅で大阪からの参加者とはお別れです。みんなにさよならをして名残を惜しんだら、本隊は近鉄特急に乗って、一路京都へ。車窓から平城宮址なども見える中、今回の思い出話に花を咲かせます。京都駅で新幹線に乗換え、目指すは東京。車中では、すっかり仲良くなったみんなが、盛り上がり過ぎる事のないように制すること5回以上。仲良くなったことは嬉しいけれど、公共の場でのマナーをもう少し学ぶ必要がありそうです。今後、色々な場で、クラブの活動の中でも、声をかけていきたいところです。2時間強の新幹線旅も、お話をしたり、一緒に遊んだりしていればあっという間。
とうとう東京駅に帰着です。新幹線のホームからJR改札内を抜け、丸の内南口地下改札前の団体集合場所へ。ほぼ予定時刻通りに到着し、お迎えのおうちの方の様子を見て、安心した様子を見せる子どもたち。でも、まだ解散式を終えるまではプログラム中です。解散場所で腰をおろし、かえるが全体報告を行う間、静かに待ちます。リーダーから、おうちの方にひとりひとりご報告をし、解散となりました。
みんな、いい顔で帰っていったのが印象的でした。
今回の企画は、少人数で敢行し、参加者の声を聞きながら進行することを前提に全体のプログラムも構成していたために、各所で柔軟に内容の組み換えを行いました。そのため、スタッフサイドでの運営面の難しさはたしかにあったのですが、その苦労を上回るような濃密な時間を子どもたちと過ごせたように思います。
ただ、ふだんの自然をメインとしたフィールドとは違うところでの活動だったこともあってか、子どもたちも少しだけワガママが目立ったような気もしました。結果的に、お友だちと意見がぶつかる場面もありました。考えの違う同士でそれぞれの思いをぶつけ合うことは精神的な成長につながると思いますので、自分たちの感情を出し合っていくこと自体は決して悪いことであるとは思いません。ただし、その際に自分の考えだけではなく相手の考えを理解しようとしたり、譲歩したり、場を考えたりといったことがこれから少しずつできるようになっていくといいと思います。今回参加してくれた子どもたちの発達段階を考えても、今後は自己中心性から脱して、周りとどのように関わっていくかを考えていく時期だと思います。我々スタッフの前でも素の自分をさらけ出してくれたことはありがたいことですが、かえるクラブがあえて少人数の活動にこだわっていることもふまえて、我々スタッフとしても、子どもたちが関わりあう力をより高めて行けるように支援を続けてゆきたいと思います。
報告の最後にも関わらず少し辛口なことも言いましたが、もちろん今回の企画は大成功だったと思いますし、この日程で思い出を作り上げたのは子どもたち自身です。今回の経験を忘れず、またクラブの活動で、そして普段の生活で、より豊かな経験につなげていって欲しいと考えています。あらためて、子どもたちを送り出してくださった保護者の皆様にお礼を申し上げます。そして、一緒に楽しい数日間を過ごしてくれたみんな、本当にありがとう。またこれからも、一緒にいろんなことを体験していきましょう。
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